プレミアム商品券で TIME IS MONEY を考える
2020-08-16
いろいろな市町村で、いわゆるプレミアム商品券の発売が計画されているようです。札幌市でも、先日「SAPPOROおみせ応援商品券」が発売されました。購入額1万円で1万2,000円分の利用が可能の商品券、各販売所では長蛇の列だったとのことで、今月5日の販売開始から3日でほぼ完売、4日で完売になったようです。
市側の説明では、1人1冊でお願いしますとの案内をしていたとのことですが、中には1人で10冊購入した人もいるのだとか。そもそも、発行が50万冊で、市民の4人に1人の割合でしか購入できないものに対して、複数購入をチェックする体制が全くないという対応からは、利用者の目線が感じ取れません。これについては、各方面からさまざまな批判を受けてもしかたがないでしょう。
その部分の評価はさておき、ここでは時間とお金の関係で、この商品券を考えてみたいと思います。1万2,000円分の商品券を1万円で販売するということは、差し引き2,000円分の商品券を配布するようなものといえます。ただ、販売所で数十分も行列に並ぶ時間的なロス、さらには「密」を作ってしまうことのリスクも考え合わせると、本当にお得といえるのかは疑問に思いました。仕事で、平日の真っ昼間に並んでいられなかった方も少なくないと思います。キャッシュレス決済が浸透しつつある中、商品券ではポイント還元が受けられないことを想定すると、メリットはさらに小さくなるのではないでしょうか?