四国の鉄道事情
先日愛媛県松山市を訪ねる機会がありましたので、このテーマについて調べてみました。
JR四国はJR北海道と並んで経営基盤が脆弱であると評されがちですが、国鉄民営化後の両社を比べると、そこには大きな違いがあります。北海道に住む者としては驚きの事実でもあります。
それは「JR四国になった後に廃止された駅はない」ということです。厳密には中村線窪川-中村間が土佐くろしお鉄道に、牟岐(むぎ)線阿波海南-海部間が阿佐海岸鉄道にそれぞれ移管されて、JRの駅でなくなっています。しかしながら、土佐くろしお鉄道になった後も駅の廃止はなく、その先宿毛(すくも)まで路線が延伸されています。阿佐海岸鉄道ではJR北海道が実用化寸前まで開発を進めたDMV(デュアルモードビークル)が営業運転を始めました。他には宇高航路が本四備讃線(いわゆる瀬戸大橋線)に置き換わる形で廃止されていますが、駅の廃止はありません。
添付の画像はJR発足時である1987年4月号のJTB時刻表に掲載されている四国の路線図です。当時は実際の地形により近く描かれていたのも興味深いです。