続:さぽーとさっぽろ ニューイヤークラシックコンサート2025
1月17日に開催されたコンサートについて、演奏会の概要は既にお伝えしましたが、残念ながら今回もホールの空席が目立ちました。客席総数に相当する募集人数2,000名を上回る申し込みがあり、厳正な抽選が行われたとのことですが、当日の客席は6~7割程度の入りに感じられました。この状況には、大きく2つの問題があると考えます。
(1)抽選にもれてチケットを入手できなかった方が「実は客席ガラガラだったさ~」と聞いたら、落胆するのは当然です。
(2)何より、当日演奏をしてくださる札幌交響楽団の皆さんに対して大変失礼にあたります。
そこで、ホールの空席を減らす対策を考えるにあたり、まずは応募状況を把握する必要があります。応募者数について正確な数字は不明ですが、自身の当選履歴を考慮すると2,000名を極端に上回る数ではないと思います。
こうした無料イベントでは当日来場しない方が一定数いることを想定して、航空会社のオーバーブッキングの仕組みに倣ってチケットを多めに発行することが可能ではないでしょうか。経験則上、2,500枚程度であれば収容可能と考えます。
ただし、その場合全席自由席とするのはむずかしいため、JRの一部特急列車で実施されている「座席未指定券」を参考に、次の方法を提案します。
(1)座席定員に相当する2,000名分は座席指定のあるチケットを発行する(従来どおり)。
(2)2,000名を超える分(500名程度を想定)には、座席指定のない入場券を発行する。
座席指定のない入場券をお持ちの方は、空席を見つけて着席できます。ただし、開演5分前(チャイムが鳴ります)までにその席に指定されたチケットをお持ちの方が来場した場合は、席を譲る必要があります。また、座席指定のあるチケットをお持ちの方も、開演5分前までに着席しない場合は指定された席に座れない可能性があります。
このようなルールを設けることで、空席を減らすことができるのではないでしょうか。チケットを抽選・発送した時点で主催者の責任が終わるわけではありません。可能な限り多くの方に入場してもらうことは主催者側の責務と考えます。次回(来年)のコンサート開催時には、何らかの改善策が講じられることを期待したいものです。