虹色球団 日拓ホームフライヤーズの10カ月
1973年の1シーズン存在していたプロ野球球団の物語で、ファイターズが誕生する前の貴重な野球史の1ページです。本の帯には「東映から日本ハムへの『懸け橋』として球界に一瞬浮かんで消えたレインボーチーム」と記されてします。球団名自体は知っていましたが、当時は「プロ野球ニュース」の放送もなく、北海道でその映像を見る機会はほとんどなかったと思います。本のタイトルは球団名物だった“七色ユニフォーム”にちなんでいます。
巻末には所属選手の成績一覧が掲載されていて、名前を見ると往年の名選手がズラリと並んでいます。とはいえ、張本選手の活躍はジャイアンツへの移籍後しか知りませんし、大杉選手はスワローズ初優勝時の一員といったイメージです。土橋監督は後の「プロ野球ニュース」のご意見番、尾崎投手は引退後のバラエティ番組に出演していた記憶があります(肩書はいずれも当時)。
シーズン後期日程最終日の10月16日、新聞報道でロッテ球団との合併構想が報道されました。それによると、合併成立後は5球団制から日程作成が簡単な4球団制に移行すること、4球団制にならなくてもセ・リーグと1リーグ制移行の話し合いを行うとの内容でした。結局このときの合併話は実現せず、11月に球団は日本ハムに譲渡されました。日拓ホームの球団保有期間は10か月ほどで、この球団名でドラフト会議に出席することはありませんでした。
ここからは個人の感想ですが、もしファイターズが2004年時点でも東京のチームだったら、再び起こったプロ野球再編騒動の中で「もう一つの合併」の当事者になっていたかもしれません。この年に北海道に移転して、現在監督を務める新庄選手の活躍などで北海道は大いに盛り上がりました。この盛り上がりがあったからこそ東北、仙台でも新球団をとの動きが起こり、楽天イーグルス誕生という形で12球団2リーグ制が維持されました。そう考えると「日本ハム」がプロ野球2リーグ制の危機を2度救ったといえるのではないかと思います。
札響シンフォニック・ブラス2024
5月11日に開催されたこのコンサートを聴いてきました。客席は制服姿の生徒さんがたくさんいました。北海道にいるとプロの演奏による吹奏楽を聴く機会は貴重です。
プログラム前半はコンクール課題曲今昔物語といった感じでいろいろな世代の方に親しみやすい構成だったと思います。「ディスコ・キッド」は数ある課題曲の中でもレジェンド的な存在といえます。ステージ上の楽団員さんの中にも当時演奏された方がいらっしゃいました。今回の演奏は40周年記念の2017年に改訂された記念版で、オリジナル版とは若干趣が異なります。今年の課題曲については、講習会ではないので札響らしい演奏をとのことでした。
後半には小編成コーナーが設けられていて、8名ユニットのアンサンブル形式の演奏もありました。その学校(団体)の編成によって楽器の置き換えなどもしながら演奏することができそうです。最後は「シング・シング・シング」、アンコールは「宝島」で大盛り上がりのエンディングでした。
指揮者の川瀬さんと楽団員の方のトークも楽しませてもらいました。
地下鉄の接近メロディー放送終了
札幌の地下鉄駅の一部で流れている「虹と雪のバラード」の接近メロディーの放送が今月中に終了します。私は放送開始当初からある疑問を抱いていました。その疑問は解けることなく放送自体が終了してしまいます。
その疑問とは、「なぜ音源を1種類しか用意しなかったのか?」ということです。東西線大通駅や南北線・東豊線さっぼろ駅など、島式ホームの駅でメロディーを流さない(流せない)理由もこのことに関係しています。
いまは番線ごとに異なる音源を用意して、音を聞けば列車の進行方向がわかるようにするのが一般的で、それがバリアフリー対策にもつながるのではないでしょうか(例えば、同じ「虹と雪のバラード」でも、出だしのところが流れたときには新さっぽろ行きが、サビの部分が流れたときには宮の沢行きが到着するといった具合に)。
その筋の専門家でなくても思いつくような素朴な疑問を、市役所や交通局で取り上げる人がいなかったのだとすると、それはそれで不思議な話だと思います。
ひとまず“2度目”がなくなったことはさておき、南北線が誕生するきっかけは1972年のオリンピックなのですから、選曲自体には一定の合理性があるといえるでしょう。ただ、微妙な(オリンピック招致の機運を盛り上げる)動機と中途半端な(1種類しかない)音源の用意は、冷ややかに評されてもしかたがないのかもしれませんね。
さぽーとさっぽろ ニューイヤークラシックコンサート2024
1月19日に札幌コンサートホールKitaraで行われた、さぽーとさっぽろ(公益財団法人札幌市中小企業共済センター)のニューイヤークラシックコンサートを今年も聴きました。札幌交響楽団(札響)の演奏、指揮は前回に続いて札響友情指揮者の広上淳一さんでした。当日は比較的穏やかなお天気だったかと思います。
当日の曲目は写真のとおりです。今回は前半にニューイヤーコンサートらしいヨハン・シュトラウスの楽曲、後半が映画音楽という構成でした。交響曲は映画「アマデウス」にちなんでモーツァルトの25番から第1楽章が演奏されました。今回は3階席からでしたが、全身で指揮をされる広上さんをしっかり見ることができました。個人的には前半に演奏されたポルカ「観光列車」の中で、警笛に使われていた笛にも注目してしまいました。
気がかりだったのはホール内に空席が目立っていたことです。座席定員を上回る応募があり、厳正な抽選が行われたとのことですが、1列まるごと空席に近いところもあり、見た目の入場者数は全体の6割程度に感じました。いくら無料とはいえ安易にキャンセルする人が多いとすれば、応募する側のモラルが問われてもしかたがないと思います。全席指定のためチケットの“もぎり”で来なかった人を把握できるはずですので、今後も同様なことが続くのであれば、当選したのに来なかった人は次回の抽選に参加できないなどの対策も必要かもしれません(当日の悪天候などの場合は別ですが)。
今回のアンコールは恒例の「ラデツキー行進曲」ではなく、オズの魔法使いから「虹の彼方に」でした。これは後半が映画音楽という構成上の理由が主だと思います。ただ、年明け早々に起こった暗いニュースをふまえて手拍子で新年を祝うことが憚(はばか)られるのでは?という事情も影響したかもしれませんね。
マウスを10グラム軽量化
パソコン用にワイヤレスまたはブルートゥース方式のマウスをお使いの方は少なくないと思います。電源として単3型電池をお使いの場合、これを単4型電池と単3型サイズへの変換アダプターを組み合わせて用いることで、10グラムほど軽量化することができます。電池の容量が小さくなる分交換頻度は高まりますが、日々の使用感を考えるとメリットがあると思います。電池自体も、乾電池を充電式電池に置き換えることで、電池交換時のコストが大幅に下がります。
もっとも、これらの対応はメーカー各社の推奨環境ではないと思われますが(=自己責任で)、これまで問題なく使用しています。
夕張鉄道線の終焉
先日お伝えしたとおり、夕鉄バスの一部路線が今年10月1日に廃止されます(最終運転日は9月30日)。廃止される路線のうち「新夕張駅前~栗山駅前~新札幌駅前」は、かつて野幌駅と夕張本町駅とを結んでいた夕張鉄道線の代替輸送を担うバス路線と考えられます。野幌駅南口から夕鉄本社ターミナルまでの区間はおおむね当時の線路に沿ったルートで運転されていて、廃線跡に整備された広域農道を走る区間もあります。
車内は非常にきれいな状態ですが、座席の上にある広告にはタイムスリップを感じさせるようなものが残っています。
途中の栗山駅前までは何度か乗車したことがありますが、夕張まで乗車したのは初めてです。廃止を知って乗車した方がいらっしゃったかもしれず、想像していたより乗客は多いと感じました。
現在、長沼町内の停留所には乗降制限が設けられています。新さっぽろ駅前発の便は町内で降車できず、新さっぽろ駅前行きの便には乗車できません。このため、新さっぽろ-長沼 という形の利用はできません(夕張-長沼 は利用可)。
今回は旧清水沢駅の近くまで乗車しました。バスの終点は新夕張駅ですが、旧夕張本町駅とは別の場所で、廃線ルートから離れてしまうことなどが理由で途中下車しました。かつての跨線橋の上から駅のホーム跡を見ました。駅舎は2022年末までに解体されたとのことです。
市内のバス停には10月以降の時刻が掲示されています。新さっぽろ方面行きの便がなくなり、夕張市内のみの運行になります。写真はありませんが、路線が廃止される区間の停留所では停留所自体の廃止のお知らせを見ることができます。
鉄道廃止から間もなく50年、その事実上の代替バス路線も廃止されることで、夕張鉄道線は一つの時代の終わりを迎えるといってよいのではないでしょうか。
新札幌バスターミナルにある栗山駅前行、夕張行の表記も間もなく見納めです(別の日に収録)。
夕鉄バスの路線廃止決定
夕張鉄道(夕鉄バス)がバス路線の一部廃止を予定していることは以前お伝えしましたが、
https://takuma-legal.com/2023/03/29/yutetsubus/
2023年10月1日付でこれらの路線を廃止することについてのリリースが、8月11日付で行われています。
詳しくは以下のリンクをご覧ください。
https://www.yutetsu.co.jp/infofiles/busrosen_haisi.pdf
(注)画像はリンクのPDFをスクリーンショットしたものです。
新さっぽろの駐車場2時間無料サービス終了のお知らせ
新さっぽろアークシティ内駐車場の2時間無料サービスが9月19日で終了することが発表されました。9月20日からは館内施設での利用金額などに応じた無料サービスが実施されます。
利用する店舗や施設ごとに駐車券への認証が再び必要になりますのでお気を付けください。
当事務所にお越しの際にこれらの駐車場を利用される方は、料金体系の変更にご注意のほどよろしくお願いいたします。
詳しくはサンピアザ・デュオのホームページをご覧ください。
http://www.sunpi-duo.com/
3枚目の画像は2枚目の2次元バーコードを読み取ったPDFファイルをスクリーンショットしたものです。
【9月11日追記】
新しい料金体系について、現時点でわかっている情報をお知らせします。
サービス時間は合算することができ、最大3時間無料と記されていますが、「1時間無料」サービスは駐車券1枚につき1度限りということで、3店舗で1,999円のお買い物をした場合でも駐車場の無料時間は1時間となります。
また、以前の料金体系にあった「最初の30分間無料」サービスはないとのことです。このため、例えば銀行のATMのみの利用では無料サービスを受けることができなくなります。この点もご注意が必要かと思います。
【9月22日追記】
駐車料金サービスで、サービス時間の合算できる例とできない例についての掲示がありますのでご紹介します。
2時間無料と1時間無料を合わせることができ、この場合は3時間無料になります。
100円グッズ活用法 その2
以前、100円ショップで売られているテーブル用の脚カバーを、キャリーケースのくつ下がわりに使用していることをご紹介しました。
https://takuma-legal.com/2019/02/11/personal_100yen-goods/
最近そのお店を訪ねると、「キャスターカバー」という専用の商品が置いてありました。気になった方はお試しになってみてはいかがでしょうか。
厚別青葉通の横断仮通路の経路変更
地下鉄新さっぽろ駅側から、厚別青葉通を越えて厚別中央1条6丁目にあるアクティブリンク(空中歩廊)を結ぶ仮通路の経路が変わります。
現在の仮通路は2023年5月26日まで通ることができます。5月27日から6月1日までの予定で切り替え作業のため通行止めです。6月2日から新しい仮通路での通行が開始されますが、変更後の経路が早く開通する可能性があるとのことです。